今こそ始めたいデュエマのドラフト やさドラのススメ
はじめに
みなさん、ドラフトしてますか?
好きなカードは未来妖精ミクル、どうもやさかです(n番煎じ)。
この記事では約1年にわたり調整してきたデュエル・マスターズの特殊フォーマットであるドラフト用の山「やさドラ」について紹介します。
特にデュエル・マスターズにおけるドラフトについて興味のある方、これから新たにドラフト用の山を作る方に読んでいただきたいです。
ドラフト(キューブドラフト)について知らない方は以下の記事から参考にしてください。
やるぞ!キューブドラフト!!【遊び方が1から分かる】(ガチまとめ)
やさドラの特徴
やさドラは一般的なキューブドラフトとは大きく異なります。以下がその特徴をまとめたものです。
- 枚数は4(人)×12(枚)×5(束)の合計240枚
- 同名カードは1〜3枚
- カードパワーがかなり高め
- 別ゾーンのカードとフィールドはなし
まず一つ目は総枚数について。一般的なものと比べて枚数が多いです。その理由は次の特徴で。
次に同名カードの枚数について。よくネット上の記事ではハイランダー(全て1枚)山で構成されたものが多いのですが、盾落ちという概念があるデュエル・マスターズにおいてハイランダードラフトをする場合、全てグッドスタッフ構築よりになるのでむいていないと思います(それがキューブドラフトだ、と言われたら何も言えませんが)。
インナースリーブにシールを貼ってそのカードの枚数がすぐにわかるようにしています。100均でカラーラベルが売ってるので買いましょう。
次にカードパワーについてだが、これはもう個人の好みです。一応回転率が上がるというメリットもあげられますが…。カード一枚一枚のアドを大切にする環境がいいなら平均カードパワーを下げればいいと思います。
私はRevfのカードが好きなのでそれを中心にドラフト山を作成しました。
というよりハズレアを寄せ集めたみたいなドラフトをしたくなかった。
最後の項目はゲーム準備と見栄えを考慮して。超次元ゾーンは両面のため、DMを少ししかやったことのないTCGPが参加するのを考慮してです。
フィールドのような横向きのカードは見栄えが悪いから。またカード除去か張り替えしでしか処理できないため、調整が難しいので入れていません。
みんな大好きドギラゴン剣
そのため多色カードがかなり多く、基本的には4〜5cでデッキを組むことが多いです。なのでうまく山を組まないと多色まみれで序盤のテンポ遅れが相当ひどいことになったりします。
やさドラのリスト(21.7.26)
3枚
2枚
1枚
特徴的なカードの解説
上記した特徴から一般的なキューブドラフトでは間違いなく採用されないようなカードが採用されていたりするので一部カードの解説を行います。
霧隠総統龍バイケン
旧枠ドラフトをやったことがある人は特に共感してもらえるかもしれないが、マッドネスでバウンス2打点青ドラゴンはかなり受けが広い。猿飛だけでなく、リアニメイトのサイバー・チューンや、「雷光の聖騎士」による無限の受けなど用途は様々。
原始 トゥリオ
トゥリオエンジンとしてデッキの軸となる1枚。対策をしていない状態で最速着地すると3枚以上ドローすることもざらなので、余裕があるときにピックで妨害したり、小型除去を取っておきたい。
天災デドダム
おそらくドラフトをやったことがあるなし関係なしに初見で一番驚かれるカード。故にまず1人が全てを集めることなんてほとんどないです。また他のカードとのバリューと比べるとフィニッシュ力やハンドアドが負けているため、流すこともよくあります。そのため、初見のインパクトよりもそこまで価値が高くないカードです。
私は能動的にとるパターンよりも、デッドダムドとレッドギラゾーンがどこに流れてるかを考えてとることの方が多いです。
プラチナ・ワルスラS
このドラフトだと2枚使える。忘れた頃にアグロする人がいてボコボコにされることがあるので意識したい。特にオニカマス、オボロカゲロウが早い段階で消えてるときに妨害ピックの対象としてかなりあり。1枚と2枚は3tで走り出す確率がかなり変わってくる(というか3tで走り出したらだいたい負ける)。
眼鏡妖精コモリ
ジェネリックデドダム…ではなくドラフトの顔。序盤は最低限仕事をし、中盤以降は余ったマナをうまく使ったり大型ハンデス後のトップ解決など本当に無駄がない。これまでのコマンドとのひっつきや、リアニメイト系のくっつきにもよるが場合によればデドダムより優先してとることが結構ある。
凰翔竜機バルキリー・ルピア
ドラフトにおけるサーチは普段以上に強い。そのため使うにしても使われるにしてもピックの的になりやすいカード。ボルシャックNEXは3枚なので2枚以上取りやすいが、これは2枚しかないので1枚いかになると盾落ちなどでボルシャックNEXのバリューも下げることができる。このプールだとジゴッチなどからも進化でき、ボルバルザーク・エクスを用いることでエヴォ・ルピアのように使うことができる。余談だがエヴォルピアはドラフトに入れてはいけない。
ボルシャック・サイバーエクス
現環境でも実績を残している強カード。ドラフトだと汎用的に使っても強いし、特にバスター軸のデッキで光り輝く。リンネビーナスよりも受けが広いため積極的に取っていきたい。
世界獣龍 テライグニス・アクアエル
4強集結出身のSR。環境的には見向きもされないカードだったが、確実に二面を取れるスペックが非常に強い。オニカマスのような踏み倒しメタを取りながらプチョヘンザを安全に着地させながら蓋するのもいい。結構柔軟に動けるカード。
未来妖精ミクル/ミラクル・ブレイン
ファーストピックで来て欲しいカードランキング第一位。 4マナでかなり緩い条件で2ブーストできるのも強い(序盤の複数枚ブーストについては後で解説します)し、何よりミラクル・ブレインはドラフトで使えていいアドバンテージから逸脱している(テンポロスしているのが唯一のマイナス点)。ドラフトにおいてはデドダムなんかより数倍強い。
音精ラフルル
プレ殿カード。しかしドラフトにおいて評価は少し変わってくると思うカード。フィニッシュ補助のカードとしては間違いなく最強カードだが、逆にいうとその用途以外ではあまり価値はない。構築戦においてはそれでも禁止級だが、ピック段階でフィニッシュが定まっていなかったり、動きが安定していない状態で取ってもデッキが弱いためただの不要カードとなってしまう。
これらから意欲的にとるのは使われたくない場合の方が多い気がする。攻め手として欲しい場合は余裕がある場合にとる方が良いです。
煌龍 サッヴァーク
普通のキューブドラフトでは間違いなく使ってはいけないカード。このドラフトでもかなり怪しい線だが、必要悪感は否めない気がします(無いと光の存在価値が薄くなる)。
使われたくないなら先に取るというのを意識して、対面に渡っているのがわかれば、引かれない事を祈るかとっとと殴って勝つというのを意識してます。
話は脱線しますが、光文明のカードはドラフト向けカードがかなり少ないです。丁度いいカードはドラグナーくらいしかなく、他は遅延カードかクソロックカードくらい。このあたりについては後で解説します。
勝利宣言 鬼丸「覇」
キューブドラフトの記事をいろいろ見てると一枚でゲームを終わらせるカードの代表とされているカード。しかしやさドラでは、対策可能なカードかつ救済枠として存在します。具体的な対策は以下の通り。
- ガチンコジャッジを勝ちにくくする
- ランプムーブの序盤の動きとなるカードを奪う
- SAとして走らせない
- フリーズカードで連続EXターン取得をさせない
これらから鬼丸を意識して青銅のバンビシカットや、イチゴッチ・タンク、ガチンコ・ルーレット、青寂の精霊龍 カーネル、裏霧隠総統龍 バジリスク、タップイン持ちカードを積極的に取ることで十分にケアできます(それでも充分にエースを晴れるカードであることは間違いないが)。
要はドラフトなのだから強く使えるかどうかは全てその人のピック力次第なので私はこのカードはかなりドラフト向けだと思います(あくまで全体カードパワーが高めな場合の話)。
やさドラ視点で考えるドラフトに入れてはいけないカード
このドラフトはカードパワーが高めなため、この約一年間で様々なカードを試してきた。その中には当然このカードダメだろというカードが多数存在しました。そんなカードの紹介をここでします。なのでカードパワー関係なしにドラフト山を作る際に参考にしてもらえたら何よりです。
獅子王の遺跡・フェアリーミラクル
これは多色が多いプールだと本当にダメです。獅子王の遺跡が使えるプールでは、アグロ・ビート構築を組むこと、また刻むことがプレミと言えてしまうほど殴るという行為にリスクを生みます。どれくらいヤバかったかというと、バスター、リンネビーナス、イーヴィル・ヒートが3枚使えた黎明期環境ですらビックマナが一強になるくらい強かったです。
また、フェアリーミラクルも容易に2ブーストできてしまうためビマナが最強になってしまった(遺跡は入っていない状態でも)ため出禁にしました。
現場序盤で複数枚ブーストできるカードはコンダマとミクルで、リソースを消費しにくいのがガチンコ・ルーレットでこれらがいい感じに落ち着いてます。
つまり、ドラフトで組む際にある条件下で複数ブーストやリソースを消費しないカードは条件がドラフト山に合っているかどうかを考えて採用しましょう。
他のカードで言うと、裏切りの魔狼月下城は同然ながら、謎帥の艦隊もコストの割に強かったため抜けました。恐るべしRevf。
インフェルノ・ゲート
良くない理由はプレ殿理由と一緒。大型クリーチャーを入れるたびにこのカードを考えないといけないからです。
最初は「ボムカードとして面白いやろガハハ」程度でしたが、ベラドアネ→ゲート→鬼丸をされて抜きました。アディオス!!!
光神龍スペル・デル・フィン
永続的な呪文封印とハンド確認により出した側は確実に勝とうとします。そのため出された側は「コロシテ…コロシテ…」とクッソつまらないことになるため抜きました。ストレスケア大事。
ちなみに某ユーチューバーにネタにされてたザオヴァナイン・カイザーは構築で強さが左右するため、ドラフトにおいてはかなりお勧めのビマナ用カードだったりします(ザオヴァナインカイザーのガチンコジャッジに負けたせいでカウンターされたことが多々あるのはここだけの話)。
勝熱英雄 モモキング
問題児です。以下が過去にツイートした内容です。
カード39枚適当に選んでも1枚モモキング入ればそれがデッキになるからモモキングのパワーやばいし、それが使われない殿堂環境はもっと狂ってる
— &yasaka/DTS (@ysk_cgm23) October 5, 2020
間違いなくドラフトのゲーム性を破壊しています。鬼丸よりもよっぽど1枚でゲームを終わらせるカードなのでドラフトに絶望的なまでに向いていません。
大樹王 ギガンディダノス
大型ハンデスはゲームを決めるパワーが存在しますが、そのターンのテンポを失うことになります。ですが、このカードにはロック性能も備わっているため頭ひとつ抜けて強かったです。またバラギアラが採用されたあたりからかなり出しやすくなったため最近になって抜けました。
シン・ガイギンガ
実質的に選べない上にパワーも実質13000と言うことで垢青バスター軸のデッキがかなり強くなってしまいました。普通に存在がストレスです。
ガンリキ・インディゴ・カイザー
出すことでほぼ確実にターンが帰ってくるカード。しかもそれが何ターンも継続しうる上、パワーと種族も優秀なため出禁となりました。メヂカラ・コバルト・カイザーなんて一生無理です。
切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー
革命チェンジのパワーが数倍あがり、ドラフトにおいてのカードパワーは上記のモモキングレベルでした(ただの取り得カード)。相手の盤面に12000以下のクリーチャーが存在する限りミラダンテを投げ続けることが可能になったりで化け物です。どうせ値段もするので買わなくて大丈夫です。
おわり
以上で解説を終わります。これを機に是非ともドラフトの山を作って(やさドラ以外でも)身内間で楽しんでください。
番外編 コロナメタを怠るな
こんなご時世で参加者全員でカードを触りまくるのであまりいいとは言えません。私らの場合は手洗いうがいを必ずし、さらに開始前にアルコール消毒もするくらいには対策をしています。それくらいしましょう。